営業代行に丸投げすると失敗する?発注側がやるべき5つの役割

営業代行に丸投げすると失敗する?発注側の役割と成果を出すための5つのポイント

「営業代行をお願いすれば、営業のことは全部任せられる」

「自社には営業人材がいないから、丸ごと任せたい」

「契約したら、あとは営業代行会社が何とかしてくれるはず」

営業代行を検討するとき、このように考える企業は少なくありません。

しかし、営業代行は外部の営業部隊ではあるものの、

商品理解・顧客対応・受注後のフォロー・商品改善まで、すべて自動的に代わってくれるサービスではありません。

営業代行会社へ完全に丸投げしてしまうと、

「アポイントは取れているのに売上につながらない」

「自社の商品が正しく伝わっていない」

「営業代行会社と自社で言っていることが違う」

「成果が出ない原因が分からない」

といった状態になることがあります。

重要なのは、

営業代行を“丸投げする外注先”ではなく、“一緒に営業を改善するパートナー”として活用することです。

この記事では、「営業代行に丸投げすると失敗するの?」と不安を感じている企業向けに、発注側が担うべき役割と、営業代行を成功させるためのポイントを分かりやすく解説します。


営業代行は「全部お任せ」で成功するサービスではない

営業代行会社には、

営業リスト作成

新規アプローチ

テレアポ

メール営業

アポイント獲得

商談支援

など、さまざまな業務を依頼できます。

しかし、営業代行会社がどれだけ優秀でも、自社の商品について最も詳しいのは自社です。

例えば、

なぜこの商品を作ったのか

どのような顧客に喜ばれているのか

競合との違いは何か

どんな使い方をすると成果が出るのか

既存顧客は何を評価しているのか

などは、自社側から伝えなければ分かりません。

つまり営業代行は、

営業活動を外部へ移すことはできても、事業そのものを丸投げすることはできない

ということです。


営業代行への丸投げで失敗しやすい7つの理由

目次

1.商品理解が浅いまま営業が始まる

営業代行会社へ、

「この資料を見て売ってください」

だけで営業をスタートすると、商品の魅力が十分に伝わらないことがあります。

資料に書かれている情報と、実際の営業現場で必要な情報は違うからです。

営業先からは、

「他社と何が違うの?」

「このケースでも使える?」

「導入すると具体的に何が変わるの?」

など、さまざまな質問が出ます。

その際、回答が曖昧だと商談につながりにくくなります。

発注側が行いたいこと

・商品説明を行う
・競合との違いを共有する
・導入事例を共有する
・よくある質問を整理する

ここまで準備しておくことで、営業代行担当者も説明しやすくなります。


2.ターゲット設定まで丸投げしている

「とにかく新規顧客を増やしてください」

という依頼だけでは、成果が安定しにくくなります。

営業では、

誰に売るか

が非常に重要です。

例えば、

業種

企業規模

地域

役職

担当部署

抱えている課題

などによって、営業トークも変わります。

発注側も、

「既存顧客ではどんな企業が多いか」

「どんな顧客は継続率が高いか」

「どんな企業には向いていないか」

といった情報を提供する必要があります。


3.アポイント後を考えていない

営業代行会社がアポイントを取っても、その後の商談対応が遅ければ売上にはつながりません。

例えば、

アポイント獲得

自社へ引き継ぎ

3日後にようやく連絡

では、相手の熱量が下がっている可能性があります。

営業代行を始める前に、

「アポイントが取れたら誰が対応するか」

を決めておきましょう。

決めておきたいこと

・商談担当者
・見積もり担当者
・商談後のフォロー担当
・契約後の顧客対応担当

営業代行だけ整えても、その後の社内体制がなければ成果につながりません。


4.顧客からの反応を放置する

営業代行を使う大きなメリットの一つが、

市場の反応を集められること

です。

例えば、

「価格が高いと言われる」

「この業種の反応が良い」

「この説明では伝わりにくい」

「競合サービスを利用している企業が多い」

といった情報が集まります。

これらを、

「営業代行会社からの報告」

だけで終わらせるのはもったいありません。

商品改善

料金設定

営業資料

ホームページ

営業トーク

などへ反映することで、営業全体を強くできます。


5.営業代行会社の活動を確認していない

丸投げすると、

「何をしているのか分からない」

という状態になりやすくなります。

例えば、

何件アプローチしたのか

どんな企業へ営業したのか

どんな反応があったのか

アポイントは何件か

なぜ断られたのか

を確認していなければ、改善できません。

定期的に確認したい数字

・アプローチ件数
・担当者接触率
・アポイント率
・有効商談数
・失注理由
・反応の良かった業種

数字を確認することで、感覚ではなく事実に基づいて営業を改善できます。


6.成果が悪くても改善を求めない

営業代行を利用して、

「成果が出ない」

という状態になったとき、

単純に、

「もっと電話してください」

だけでは改善にならない場合があります。

必要なのは、

ターゲット変更

営業トーク変更

営業リスト変更

訴求ポイント変更

営業方法変更

などです。

発注側も、

「なぜ成果が出ていないのか」

を営業代行会社と一緒に考える必要があります。


7.自社側の商談力を見直していない

営業代行でアポイントは取れているのに売上が増えない場合、

原因は営業代行会社だけではないこともあります。

例えば、

商談で商品説明ばかりしている

ヒアリングが不足している

見積もりを送って終わっている

追客していない

という場合です。

営業代行会社が質の高いアポイントを作っても、

自社の商談力が弱ければ受注につながりません。

営業代行と自社営業を一本の流れとして考えること

が重要です。


発注側がやるべき5つの役割

1.商品情報と成功事例を共有する

営業代行会社には、

・商品説明
・価格
・特徴
・競合との違い
・導入事例
・成功事例

を共有しましょう。

特に成功事例は重要です。

例えば、

「製造業A社では導入後に○○が改善した」

という情報があれば、営業トークに説得力が出ます。


2.よくある質問への回答を準備する

営業現場では同じ質問が繰り返されます。

例えば、

「価格はいくらですか?」

「契約期間は?」

「他社との違いは?」

「どれくらいで成果が出ますか?」

などです。

これらをFAQとして整理しておくと、営業担当者がスムーズに対応できます。

また、質問が増えたらFAQも更新しましょう。


3.商談後の対応担当を決める

アポイントが取れてから、

「誰が商談するの?」

と決めるのでは遅い場合があります。

営業代行開始前に、

商談担当

見積もり担当

フォロー担当

を明確にしておきましょう。

できれば、

商談後24時間以内に何をするか

まで決めておくとよいでしょう。


4.現場からの意見を商品改善へ反映する

営業代行会社から、

「この説明では分かりにくい」

「この価格帯で断られる」

「この機能への質問が多い」

という情報が来たら、商品側でも検討しましょう。

営業現場は、

顧客の本音を集める場所

でもあります。

営業代行を単なるアポ獲得サービスにせず、市場調査にも活用することで価値が高まります。


5.週次・月次で営業活動を確認する

営業代行会社とは、

週次

または

月次

で定期的に営業活動を確認することをおすすめします。

確認する内容は、

・営業件数
・顧客反応
・アポイント
・商談結果
・課題
・次回改善策

です。

大切なのは、

報告会で終わらないこと。

「来月は何を変えるのか」

まで決めましょう。


営業代行会社と発注側の理想的な役割分担

例えば、次のような形があります。

営業代行会社

ターゲット設計

営業リスト作成

新規アプローチ

アポイント獲得

顧客反応共有

発注側

商品情報提供

商談

提案

見積もり

追客

契約

そして商談後、

発注側

商談結果・失注理由を共有

営業代行会社

ターゲット・トーク改善

という循環を作ります。

このサイクルが回ると、営業精度を高めやすくなります。


「丸投げできる営業代行会社」は良い会社?

営業代行会社から、

「全部任せてください」

と言われると安心するかもしれません。

もちろん、発注側の負担を減らしてくれる会社は魅力的です。

しかし、

商品理解をほとんどしない

営業結果を聞かない

商談結果を確認しない

にもかかわらず、

「全部任せてください」

という会社には少し注意した方がよいでしょう。

むしろ良い営業代行会社ほど、

「どんな顧客が理想ですか?」

「この商品の強みは?」

「商談結果はどうでしたか?」

と質問してくることがあります。

それは、

営業を改善するために情報が必要だからです。


良い営業代行会社は発注側にも宿題を出す

営業代行会社から、

「この導入事例をください」

「料金表を整理してください」

「ターゲット企業の特徴を教えてください」

と言われると、

「代行なのにこちらも作業するの?」

と感じるかもしれません。

しかし、こうした質問は悪いことではありません。

むしろ、

自社の商品を理解し、成果につなげようとしている可能性

があります。

営業代行は、

発注側は何もしない

という関係ではなく、

双方の強みを出し合う関係

が理想です。


営業代行の丸投げで起こりやすい「責任の押し付け合い」

成果が出ないと、

発注側

「営業代行会社の営業力がない」

営業代行会社

「商品や商談に問題がある」

という状態になることがあります。

これでは改善できません。

そのため営業開始時に、

どこまでを誰が担当するのか

を決めておくことが重要です。

例えば、

アポイント数

→営業代行会社

商談対応

→発注側

営業トーク改善

→共同

失注分析

→共同

という形です。

責任範囲を明確にすることで、問題の場所を把握しやすくなります。


営業代行に丸投げして失敗しないためのチェックリスト

営業代行を利用する前に、次の項目を確認してみてください。

1.商品説明資料がある
2.料金が決まっている
3.ターゲット企業がある程度分かっている
4.導入事例や成功事例がある
5.よくある質問を整理している
6.商談担当者が決まっている
7.見積もり担当者が決まっている
8.営業結果を定期的に確認できる
9.失注理由を共有できる
10.営業結果から商品や営業方法を改善できる

この状態が整っていれば、営業代行をより効果的に活用できます。


営業代行を使う目的を「自社の営業を楽にする」だけにしない

営業代行を使う目的が、

「営業が面倒だから」

だけだと、成果の評価が曖昧になります。

例えば、

新規商談を月10件作る

新しい業界を開拓する

千葉県内で販路を拡大する

既存営業社員を商談に集中させる

など、目的を明確にしましょう。

目的が明確になれば、

営業代行会社に何を任せるべきかも見えてきます。


営業代行会社に契約前に聞きたい7つの質問

営業代行への丸投げを防ぐために、契約前に次の質問をしてみましょう。

1.御社と弊社の役割分担はどうなりますか?
2.弊社側で準備するものは何ですか?
3.どのくらい商品理解の時間を取りますか?
4.営業結果はどのように共有されますか?
5.商談結果は営業活動へ反映されますか?
6.成果が出ない場合は何を改善しますか?
7.どのくらいの頻度で打ち合わせしますか?

特に、

「弊社側で何をする必要がありますか?」

という質問がおすすめです。

「何も必要ありません」

ではなく、適切な役割分担を説明してくれる会社か確認しましょう。


まとめ|営業代行は「丸投げ」ではなく「共同営業」にする

営業代行会社は、新規開拓を支援する心強い外部営業部隊です。

しかし、

商品理解

ターゲット設定

商談

顧客対応

商品改善

まで完全に丸投げすると、成果が出にくくなる可能性があります。

発注側が担いたいのは、

・商品情報・成功事例の共有
・FAQの整備
・商談後の対応
・商談結果の共有
・商品改善
・定期的な営業活動の確認

です。

そして営業代行会社には、

新規アプローチ

顧客反応の収集

アポイント獲得

営業改善

などを担ってもらいます。

つまり、

営業代行を成功させるポイントは、「任せること」と「一緒に取り組むこと」のバランスです。

営業代行を、

「全部やってもらう会社」

として見るのではなく、

「自社に足りない営業機能を補い、一緒に新規開拓を改善してくれるパートナー」

として活用することが成果につながります。


「営業代行にどこまで任せればいいか分からない」企業様へ

「営業人材が足りないので営業代行を使いたい」

「新規開拓を丸ごとお願いしたいが、本当に大丈夫か不安」

「営業代行を使っているが成果が出ない」

「自社と営業代行会社の役割分担を見直したい」

という企業様は、まず営業活動を、

ターゲット設定 → 新規アプローチ → アポイント → 商談 → 見積もり → 追客 → 受注

に分けて整理してみてください。

そのうえで、

「どこまでを自社で行うのか」

「どこから営業代行へ任せるのか」

を決めます。

営業代行を検討しているが、自社に合う方法が分からない場合は、現在の営業課題や営業体制を整理したうえで、営業方法・費用・役割分担を検討することが大切です。

無理に全部を外注するのではなく、

自社の強みを残しながら、足りない営業機能を外部の力で補う。

それが営業代行を上手に活用する考え方です。

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